Trees神楽坂
「渋谷→恵比寿→神楽坂」
これは「デートスポット黄金の3ステップ」と言われているらしい。
昨日、妻子持ちと、自由人の友人に焚き付けられた。
今僕は30歳で、いろいろと決めなければいけない時期にきている。
3年間彼女はいなかったが、年齢も年齢だし
そろそろ結婚を前提にしたお付き合いをしたいと思っている。
実は今、候補の人がいる。
異業種交流会で知り合った人材会社のコーディネーターをしている33歳。
優柔不断の僕を優しく後押ししてくれる。
そしてこの人は真正直で、ブレない。
人とぶつかることがあるから、そのときは僕が力になってあげられると思う。
今回、3回目の食事をする。
ここで勝負を決めようと思う。
場所は神楽坂。
以前から神楽坂は候補に上がっていた。
彼女は割と日本の文化や伝統にも興味があり、大学が近くだったということもあり
思い出も多いのだという。
過去をいろいろと教えてもらいながら、未来の話をしよう。
1軒目はもう決まっている。お酒が好きな彼女は自分で見つけて、もう予約もしてくれた。
問題は2軒目で、僕が探すことになっている。
しかし、、、わからない。
そこで僕は、google先生に聞くことにした。
「神楽坂 デート 2軒目」と。
いきなり出てきた
【神楽坂】おじさんが女性に「美味しいお店につれてってく・・・
は一度スルーした。後で読もう。
その下に出てきた
神楽坂で2軒目に訪れたいバー12選
これは参考になりそうだぞと。レッティーだし。
そこで「トゥリース」という店が出てきたので、クリックしてみた。
そうか、2軒目でもお酒だけじゃなく料理は食べたいからね。
イタリアンだから、重たくないだろうし。結構味の評価高いな。
インスタでも見てみよう。
ほー、プロポーズにも使えるのか。これはいいぞ。
秘密基地。これはどうしても惹かれてしまう。
彼女も好きだぞ、間違いなく。
よしここにしよう。
だけど、念には念を。一度試食しに行こう。
ということで、会社の仲のいい同期を誘って、会社帰りに食事をしにいくことにした。
最寄りは飯田橋駅。歩いて5分。
神楽坂らしいというのか、風情と歴史ある建物の間の小道を通って、
若干迷いながら、トゥリースを見つけました。
30男二人、一瞬たじろぎました。
しかし一歩足を踏み入れると・・・
もう秘密基地感満載です。
半分ワクワク半分コワゴワ下っていきます。
入り口を開けると、オシャレなバーカウンターがバーンと。
正直ここで僕は落とされてしまいましたが、ダメです、本番(?)はここからなのですから。
席に通されると、この雰囲気。
「この証明の当たり具合、席の距離感は完全に計算されている」
とすでに2人の子供を持つ友人Aは評論しました。
席はこのような感じ。
ちなみにソファーの座りごごちも完璧に計算されています。
言葉に表現できず、申し訳ありません。
「とりあえずビール」
と言ったのは友人Aです。
カールスバーグです。安定のスマートな美味しさです。
店員さんにお聞きし、デートで喜ばれる料理を出していただくことにしました。
(僕たちは食事も兼ねているので、デート1次会という設定になってしまいました苦笑)
まずはこちら、前菜の盛り合わせ 1880円
・福岡産 ハタのカルパッチョ
・空豆とスナップエンドウ 豆乳のバーニャカウダソース
・鴨の自家製スモーク
・パルマ産 生ハム
・ピクルス
どれも美味しかったけど、個人的な一番はスナップエンドウ。
実家がレストランの自分には分かります。この店は信用できると。
次は、ハマグリと竹の子のカルトッチョ(包み焼き)1250円
春、竹の子。
イタリアンとはいいながら、そこに旬の和ものを合わせる。
白ワインで蒸しているということですが、
イタリアンと和が調和している感じがしました。
美味しかったです。
これはイタリアンっぽかったです。
僕が感動したのはパスタでした。
もちろん魚介はそれぞれ美味しかったのですが
パスタが、一本一本が”活き”ています。
次、イベリコ豚ベジョータのハーブグリル バルサミコソース 1980円
イベリコ豚、よく聞くけどそんなに食べたことがない。
分かりました、人気の理由が。
噛みごたえと肉そのもの(赤身)の味。
バランスが非常に取れています。
(と食レポで言うのを、なんてセンスがないんだと思っていたのですが、同じ表現しかできなくて残念です)
そして野菜です。
一つ一つ抜かりがありません。
どれも美味しい。
最後、秋田産 かづの牛のタリアータと春野菜のグリル 3450円
このかづち牛は年間出荷50頭のみで、
赤身の純粋な旨みを堪能できる希少和牛とのことです(店長説明)。
「これは赤ワインを頼まなきゃ」
という友人Aの掛け声で
赤のグラスワイン「ラ・クロズリー・デ・リ ピノ・ノワール」
をオーダー。
ピノ・ノワールはフルーティーでソフト、僕は物足りなくなる印象だったのですが
このワインはそうではなく、しっかりと「地に足着いた」味わいで、満足でした。
このタイミングでたまたまマネージャーさんが席に挨拶をしに来てくださりました。
いろいろと質問してしまったのですが、一番印象に残ったのは
「自分がOKしないものは、出させない」
これが「こだわり」
この「こだわり」のある店が僕は大好きです。
僕の取り分はこれ。
トリュフもあります。
本当に美味しいかづち牛。
まずしっかりとした噛みごたえがあること。
そして、肉そのものの味があること。
さらに、油っこくないので・・・
あっという間に最後の一切れになってしまいました。
友人Aの皿を見ると・・・
はい、彼も同様に。
「冷めちゃうから早く食べたほうがいいよ」
と言っても
「いや、もったいない。もう少し後で」
その後15分間・・・
僕の「3ステップ目」に関してアドバイスをしてくれた後に
最後の一口を食べて
「あー美味しかった」と
彼は言いました。
もう言わずもがなですが(笑)
僕の「3ステップ目」のその「裏」は
神楽坂トゥリース(Trees)さんにしました。
この席です。
正直結果はどうなるか分かりません。
けど、フロアの方々のサービスもとても良くて安心できることが分かったので
ここなら賭けられると思いました。
優柔不断の僕でも決められる気がします。
どうぞ応援のほど、宜しくお願いします!